防災を考える (*_*)
2019年09月13日
先日、9月11日”防災を考える”を開催しました。
18年前の今日、アメリカで9.11事件が起こり、多くの方が犠牲になり亡くなりました。大きな悲しみと衝撃が私たちの記憶に強烈に刻み込まれ、世界中を恐怖と不安のどん底に貶めた事件でもあります。
ここ日本でも、誰かのゆがんだ思いが戻ることのない命と引き換えに深い悲しみを引き連れてくる事件が起こっています。こうした悲しい出来事が起きないように、繰り返されないように、私たちにできることを、ひとりひとりが考える社会でありたいと願います。
先日、ティアラスタッフは豪雨災害で被災した大町町の「子どもの居場所支援」へ、ボランティアとして参加してきました。そこで改めて命の大切さや、人との関係性、つながりの大切さを実感してきました。
災害は誰かの悪意やゆがんだ思いから発せられるものではありませんが、尊い命が、突然に奪われていく悲しみや、恐怖、そして残された爪痕の傷が癒えるのに長い時間が必要な事は変わりません。
私たちが訪れた大町町には被災直後から佐賀入りされていたセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのみなさんが「緊急下の子どものこころのケア」に取り組まれていました。
彼らの支援のもと、遊びを通して子どもの安心の居場所づくりに取り組んだ一日でした。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのみなさんは、次々に地域や支援者や子どもたちをつないで行き、人のつながりやそこを担当できる人の顔が見えてくるとスーッと引いて行かれ、地域の方やその場に訪れた方を支援の当事者にしていかれます。
これはとても大切な学びでした。誰もが自分で考え行動できることはもちろんですが、
何のために何を大切に考えて行くか・・・
子どものための心理的応急処置は専門家にしかできないものではなく、私たち一人一人が
意識的に思いを寄せて行けばできることなのです。
私たちは子どもたちや地域のみなさんや、今いる場所の様子などをよく見て安全を常に意識していました。そして子どもたちの話に耳を傾け、気持ちを落ち着かせる関わりを大切にしながらその場を過ごしました。地域の方との関係をつなぐということはできませんでしたが、もし、自分たちの町で取り組まねばならなかったら、日頃からティアラを訪れてくださっている地域のみなさんとの連携が大きな力となるのだと思いました。
今日の防災を考えるはこうした大町町での体験やそこで感じたことをみなさんにお伝えする事から始まりました。
みんなで話す中でこんなことが考えられました。
子どもを連れていると避難所のような場所はとても気を遣います。ましてや、知り合いもいないとなるとなおさらです。なので、出来ることなら自宅でやり過ごしたい・・・
同じようなことが、周囲に迷惑をかけたくないと考える高齢者からも聞かれます。
こうした思いが避難の判断を鈍らせてしまったり、避難を遅らせてしまったりにもつながっていきます。また、避難所までのルートも雨が降ったらどこが冠水するかなど詳しい情報も調べておく必要があります。避難所へ移動する事の方が危険な場合もあるからです。
ティアラには親子だけでなく、多くの地域の方が訪れて下さいます。大町町での体験を生かしながら、日頃から人がつながり柔らかな関係性が築かれるような広場作りをみなさんと共に行っていけたらと願っています。
Posted by ティアラ at 12:10 | Comments(0) | TeaRa(ティアラ)の日々